破れにくい作業着の選び方
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「支給したばかりの作業着が、もう破れてしまった」「社員から、もっと丈夫なものに変えてほしいと言われている」。作業着の破れが続くと、交換にかかる費用や手間が増えるだけでなく、着用する社員の負担にもつながります。
破れにくい作業着を選ぶには、単に丈夫な素材を探すのではなく、どこが、どのような作業で破れているのかを把握することが大切です。この記事では、素材・ストレッチ性・縫製・補強の面から丈夫な作業着を選ぶポイントと、希望するデザインを両立させる方法を紹介します。
作業着が破れやすいときは、まず原因を確認しよう
ひと口に「破れ」といっても、生地が擦り切れているのか、縫い目が開いているのかによって、見直すべきポイントは変わります。新しい作業着を探す前に、まずは今使っている作業着がどのように傷んでいるのかを確認しましょう。
擦れ・引っかかり・動作時の突っ張りを確認する
運送・物流の現場では、荷物や車両との擦れ、突起物への引っかかり、乗り降りや屈伸時の突っ張りなどが破れの原因になることがあります。膝やお尻の生地が薄くなっているのか、股や脇の縫い目が開いているのか、引っかけた部分から裂けているのかを見て、傷み方を整理しましょう。
擦れが多いなら耐摩耗性や部分補強、動いたときに突っ張るならサイズやストレッチ性、縫い目から開くなら縫製の見直しが候補になります。破れた場所と原因に合わせて選ぶことで、素材を変えるだけでは解決しにくい問題にも対応しやすくなります。
社員の声と破れた場所から、見直す条件を整理する
社員には、単に「破れやすいか」だけでなく、いつ、どの部分が傷んだのかまで聞いてみましょう。「荷物を持ち上げると肩が突っ張る」「端末を入れているポケット口がほつれる」など、具体的な声があると見直すべき条件が見えてきます。破れた作業着や写真を残しておけば、購入先や製作会社へ相談するときにも役立ちます。
あわせて、支給してから交換するまでの期間や着用頻度、洗濯・乾燥の方法も確認しておきましょう。同じ箇所の破れが複数の社員に起きている場合は、個人の使い方だけが原因とは限りません。作業着の仕様やサイズが、現場の動きに合っているかも見直す必要があります。
破れにくい・丈夫な作業着を選ぶポイント
作業着の丈夫さは、素材だけで決まるものではありません。生地の仕様や動きやすさ、縫製、補強などをあわせて見ながら、実際の作業に合うものを選びましょう。

素材名だけでなく、生地の厚さや耐久性の情報を確認する
綿、ポリエステル、ナイロンなど、同じ繊維を使った作業着でも、生地の厚さや糸の太さ、織り方によって特徴は変わります。「綿100%だから丈夫」「厚手だから破れにくい」と決めつけず、メーカーが案内している耐摩耗性や引き裂きへの強さ、使用部位などを確認しましょう。
比較できる試験データがある場合は、試験方法や条件まで見ておくと判断しやすくなります。摩擦への強さと、傷ができたあとに裂けが広がりにくいことは別の性能です。自社で起きている破れ方に関係する性能を見ることが大切で、数値だけから実際の使用期間まで判断しないようにしましょう。
ストレッチ性と体に合うサイズで突っ張りを抑える
荷物を持ち上げる、車両に乗り込む、しゃがむといった動作で作業着が突っ張る場合は、ストレッチ素材も候補になります。ただし、よく伸びるからといって、それだけで丈夫とは限りません。耐久性の情報も確認したうえで、必要な方向に伸びるか、動作後も窮屈さが残らないかを試着で確かめましょう。
サイズやシルエットも重要です。細すぎると動作時に生地へ負担がかかりやすくなり、大きすぎると余った生地が作業の邪魔になることがあります。腕を上げる、運転姿勢を取る、膝を曲げるなど、普段の動作をしながら確認してください。素材の伸びだけでなく、動きやすい裁断や適度なゆとりがあるかも見ておきましょう。
縫製と、膝・股・ポケットなどの補強を確認する
生地が丈夫でも、縫い目からほつれてしまっては長く使えません。サンプルを確認できる場合は、縫い目の乱れや縫い飛びがないか、股・脇・ポケット口など負荷がかかりやすい部分の仕上がりを見ておきましょう。ポケット口などには、力がかかる箇所を補強する「カン止め」が使われることもあります。
膝やお尻が擦り切れやすい場合は、別布を重ねた補強なども選択肢になります。端末を入れるポケットが傷みやすいなら、ポケット口や付け根の補強も確認してみましょう。ただし、補強を増やすほど重さや硬さが変わる場合もあります。傷みやすい部分に、必要な補強が入っているかを見ることが大切です。
重さ・蒸れ・洗濯のしやすさも確認する
丈夫さを優先して厚手の生地や補強を選んでも、重くて動きづらかったり、夏場に蒸れやすかったりすると、今度は着心地への不満につながります。屋外での荷物の積み下ろし、空調のある車内、倉庫内など、働く場所や季節も考えながら、着心地や通気性を確認しましょう。
毎日洗濯する場合は、乾きやすさや取り扱い方法も選定条件に入れておきたいところです。乾燥機を使用できるかどうかなどは、商品ごとの表示に従ってください。購入価格だけでなく、交換頻度や洗濯の手間まで含めて比較すると、自社で継続して使いやすい作業着を選べます。
破れにくい作業着を探すときに比較したい素材・生地
丈夫な作業着を探すときは、次のような素材・生地が候補になります。ただし、素材名だけで耐久性の優劣を決めることはできません。実際の商品に使われている生地の仕様と、自社の作業環境を照らし合わせながら比較しましょう。
| 素材・生地 | 着目したい特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 綿の厚手ツイル・帆布 | 厚みやしっかりした生地感を求める場合の候補 | 耐摩耗性、重さ、動きやすさ、洗濯後の乾きやすさ |
| ポリエステルや綿との混紡 | 耐久性と着心地、手入れのしやすさをあわせて比較できる | 混率だけでなく、織り方や厚さ、伸縮性、商品ごとの性能 |
| CORDURA®を使用した生地 | 耐摩耗性などを重視した生地の選択肢 | 生地の種類、混率、全面使用か部分使用か、着心地 |
| リップストップ生地 | 格子状に補強糸を織り込み、裂けの広がりを抑える構造 | 使用する繊維、厚さ、伸縮性、耐摩耗性も確認する |
綿といっても、薄手の生地から厚手のツイル・帆布まで種類はさまざまです。「綿」という素材名だけで判断せず、重さや動きやすさも含めて比較しましょう。ポリエステルや綿との混紡も、混率だけではなく商品ごとの仕様を見ることが大切です。
CORDURA®も、ひとつの生地だけを指す名称ではありません。たとえば、ナイロンと綿を組み合わせたCORDURA® NYCOなど、耐久性と着心地の両方を考えた生地があります。どの種類の生地が使われているのか、また作業着の全面に使われているのか、一部だけなのかを確認してください。
一方、リップストップは綿やポリエステルのような繊維の種類ではなく、生地の構造を表す名称です。裂けが広がりにくい工夫と、擦れへの強さは分けて確認することがポイントです。どの素材・生地を選んでも、絶対に破れないわけではありません。
丈夫さだけでなく、社員が着用したくなるデザインも大切
現在の作業着への不満を解消するなら、丈夫さだけでなく、見た目についての希望も聞いておきましょう。必要な耐久性を満たす候補の中から、自社の制服として使いやすいデザインを選ぶことが大切です。
配色・シルエット・ロゴ配置を会社のイメージに合わせる
丈夫な作業着が見つかっても、「会社のイメージに色が合わない」「シルエットが好みではない」と感じることがあります。配送先でお客様と接するドライバーの制服は、会社の印象にも関わります。配色や上下の組み合わせ、社名・ロゴの見せ方まで含めて検討しましょう。
社員には、どこを変えたいのかを具体的に聞いておくと選びやすくなります。すっきりしたシルエットがよいのか、落ち着いた色を希望しているのかなど、要望を分けて整理してみてください。必要な丈夫さを確保したうえで、社員が着用しやすい見た目を選ぶと考えると、優先順位を付けやすくなります。
見た目と、運転・乗降・荷物の積み下ろしのしやすさを両立する
すっきりしたデザインにしたいからといって、単純に細身を選べばよいわけではありません。肩や腰、膝が突っ張らず、必要な動作を無理なくできるかを確認しましょう。反対に、ゆったりしたシルエットでも、袖や裾が長すぎると作業中に邪魔になることがあります。見た目だけでなく、サイズ感や動きやすさも一緒に確かめる必要があります。
ポケットも、数や見た目だけではなく、配送端末や筆記具を実際に収納しやすいかが重要です。反射材が必要な現場なら、その位置も含めてデザインを考えましょう。試着時は立ち姿だけで判断せず、運転姿勢や乗り降り、荷物を持ち上げる動作まで試し、見た目と使い勝手の両方を確認してください。
希望に合う既製品が見つからない場合はオーダーメイドも

素材、補強、サイズ、デザインの条件を満たす既製品が見つかれば、それを採用するのもひとつの方法です。一方で、「丈夫さには納得できるが配色が合わない」「デザインはよいものの、必要な部分の補強が足りない」といった場合は、オーダーメイドも選択肢になります。
丈夫な素材・必要な補強・希望するデザインをまとめて相談する
オーダーメイドでは、作業環境に合った素材と、希望する配色やシルエットをあわせて相談できます。「膝が擦れやすいので補強したい」「端末を入れるポケットを使いやすくしたい」といった現在の課題も伝えておきましょう。必要な部分への対策と、全体の見た目を一緒に検討できます。
ただし、希望する生地や補強方法に対応できるかどうかは、製作会社や製作方法によって異なります。丈夫さ、着心地、デザイン、予算のうち、何を優先したいのかを共有し、実現できる仕様を確認しましょう。素材とデザインの両面から、自社に合った作業着を検討できることは、オーダーメイドならではのメリットです。
現場の声をもとに、残したい仕様と変えたい部分を伝える
相談するときは、現在使っている作業着や、破れた箇所の写真を用意し、社員から出ている声も具体的に伝えましょう。「この色は残したい」「股が突っ張るので形を見直したい」「ポケット口のほつれを減らしたい」など、残したい部分と変えたい部分を分けると、提案の方向性が伝わりやすくなります。
ドライバーの仕事内容や着用する季節、洗濯方法、サイズの内訳なども共有してください。ダイイチでは、現場・総務・経営へのヒアリングをもとに、素材や色、シルエット、ポケット配置などを提案しています。現在感じている破れやすさとデザイン面の希望を伝え、どのような対応ができるか相談してみましょう。
サンプルで確認し、数量・費用・納期も含めて判断する
製作前には、生地の感触や重さ、色味、縫製、補強部分などをサンプルで確認できるか相談しましょう。現場の社員にも試着してもらい、運転や荷物の積み下ろしで突っ張りがないかを確かめます。短時間の試着だけでは長期的な耐久性までは判断できないため、参考になる試験データがあるかも確認しておくとよいでしょう。
必要数量、予算、希望納期に加え、最小ロットやサンプル費用、追加発注の条件も確認しておきましょう。初回の価格だけでなく、交換や増員が必要になったときにも継続して調達できるかが大切です。素材や仕様を変更した理由を記録し、導入後は破れた箇所や交換頻度を見ながら、改善につながったかを確認していきましょう。
まとめ|現場に合う丈夫さとデザインで作業着を選ぼう
破れにくく丈夫な作業着を選ぶには、まず現在の作業着がどこで、どのように破れているのかを把握することが大切です。そのうえで、生地の仕様やストレッチ性、サイズ、縫製、必要な部分の補強を比較しましょう。
綿やCORDURA®、リップストップなども候補になりますが、名称だけで丈夫さを判断することはできません。作業中の動きやすさや重さ、洗濯のしやすさまで含め、自社の現場に合うものを選んでください。
さらに、配色やシルエット、ロゴの位置など、社員の希望や会社のイメージも確認しておきましょう。丈夫さとデザインの両方を満たす既製品が見つからない場合は、オーダーメイドで希望に近い作業着を製作できるか相談するのもひとつの方法です。
企業向けユニフォームの
株式会社ダイイチ
運送業は、モノを運ぶだけの仕事ではありません。時間を守り、安全を守り、人と社会をつなぐ誇りある仕事です。だからこそ、現場で働く人が安心して動けること、そしてその作業着に誇りを持てることが重要です。私たちダイイチは、快適性・機能性・デザイン性を兼ね備えた一着で、働く人の力を引き出し、“運ぶチカラ”の進化を支えていきます。
柳下 元紀さん
